失敗しない『サプリメントの選び方』
食の安心・安全と言われている世の中で、多くの食品に関する不正な事件もあり、日本の「安全神話」はくずれつつあります。毎日の食生活の中で、「食品」の「安全性」に関して、とても敏感に慎重になっています。
お買い物の時に、パッケージや品質表示を見て、生産地・原材料・添加物などにも注意して購入されている方も多いのではないでしょうか。
では「食品」と同じように毎日飲んでいるサプリメントについてはどうでしょう。
その「品質表示」から、必要な正しい情報を知ることが出来ているでしょうか?
健康の為に飲むサプリメントが、逆に健康を損なうものや全く意味のないものであってはならないと私達は考えます。
健康ブームや少子高齢化にのって世間にあふれているたくさんの健康食品やサプリメントの中から、納得のいく「安心・安全」なサプリメントをご自身の目で選んでみませんか?
成分は何が多く入っているか?その中で有効成分は??
見方を知っておきましょう。
製品パッケージには、さまざまな情報が記載されています。
JAS法(農林物資の規格及び品質表示)では、「原材料に占める重量の割合の多いものから順に記載する」と決められています。
※表記を見れば、どのような成分が多く配合されているかがわかります。
つつじ薬局の製品の例
上記の例からわかるのは、
①この商品はコエンザイムQ10サプリメントですが、一番多く入っているのはコエンザイムQ10を溶かしておくエキストラバージンオリーブオイルだということがわかります。
②また後半部分でカプセル剤が植物由来であり、光に弱いコエンザイムQ10を守るためカラメル色素で茶色く着色されていることがわかります。
原産国、最終加工国はどこか?
わからないものは避けましょう。
原産地も国内が望ましいですが、資源のない我が国では供給できないものも多数あります。品質に対する責任は最終加工した所が持ちますので、どこでどんな会社(工場)が最終加工したか公表されている方が安心できます。
余分な成分(賦形剤)を極力使用していない製品を選びましょう。
原材料の中には添加物も記載されていますが、着色料や発色剤、甘味料、漂白剤などできるだけ薬効と関係のないものが多く入っているものは避けたほうが無難です。
しかし着色料に関しては中の成分を光から守ったりするために使われますので一概にいらないとは言えません。
原材料は天然と合成があります。なるべく天然を選びましょう。
原材料名に「ビタミンC」や「ビタミンB1」などの、ビタミンの名前が直接書いてあるものは、合成物の可能性が高いです。
天然原料のサプリメントの場合は、アセロラ、レモンなどの野菜や果物の名前が書かれていたり、ビタミンB1含有酵母のように何を使って作ったのか記載してあります。
天然の方が良いように感じますが、きちんとした量の成分を取ろうとしたときに全体量が多くなったり、価格が高くなったりしてしまうことがありますので、毎日飲むものですからその点も考慮して選ぶことが必要です。
原料に合わせた剤形のものを選びましょう。
サプリメントに使われる成分は、大雑把にいうと水に溶けるもの(水溶性)と油に溶けるもの(脂溶性)に分けられます。これを無視して油に溶けるものを錠剤にしたりしているサプリメントもありますが、安定性・吸収の面でお勧めはできません。
カプセルは極力植物性を使用しているものを選びましょう。
カプセルの原料には動物性のもの(ゼラチン)と植物性のもの(加工デンプン・スターチ)があります。一概には言えませんが加工が難しくあまり出回っていない植物性のソフトカプセルの方が安心です。
できるだけ単味成分のものを摂りましょう。
人によって必要な栄養素は違うので、素材は出来るだけ単体のものが必要な成分だけ摂ることができるので、無駄や過量服用のリスクを減らせます。
国内の健康補助食品GMP認定工場で
製造しているものを選びましょう。
医療用医薬品と同等の厳しい品質管理・製造管理のもと作られた製品を選ぶことが必要です。
信頼できるショップを見つけましょう。
通販でも、店頭でもどちらで購入してもいいのですが、一般食品分類であるサプリメントの「効果効能」を堂々と書くのは、薬事法違反です。にも関わらず堂々とやっているお店は、法律をよく解ってないか、確信犯のどちらかです。どちらにしろ一概には言えませんが製品・お店とも信用しづらいです。
また大手の会社だから、有名人が広告してるからというだけで安心しないで、きちんと中身を吟味してから購入するようにしましょう。
日本語のトリックに注意しましょう。
パッケージや広告のトリックに注意。たとえば以下の2種類の製品とも
◎日本製原料100%
▲日本製原料1%と安い海外原料99%
どちらも「日本製コエンザイムCoQ10使用!」と書けます。日本製を一部使用しているのでウソはついていません。この点も公表されているサプリメントの方が安心です。
質問に対して回答できる製品にしましょう。
サプリメントを摂るにあたっての疑問点は、先に解消しておきましょう。お客様相談室が明記されているもの、店頭ですぐに答えが返ってくるものを選びましょう。
安全にお使いいただくために。
サプリメントの吸収率や効果の感じ方には、個人差があります。
原材料をご確認の上、食品アレルギーがご心配な方は、ご利用をお控えください。
体質や体調によって、まれにからだに合わない場合(かゆみ、発疹、胃腸の不快感など)があります。その際は、使用を中止し、医師又は薬剤師にご相談ください。